品質向上への取組み
認証取得
ISO9001
お客様に安心して製造を任せていただくために。 その指標として2012年よりISO9001認証取得を継続しています。 2017年7月にはISO9001 2015年版認証を取得しました。 品質マネジメントシステムを運用しPDCAサイクルを回し続けることで個人による品質のバラつきを抑え、継続的な改善を行っています。
登録範囲:電子基板の実装及び組立、車載用電子機器の製造ISO14001
三国東洋では事業活動を行うことは即ち環境負荷であるという認識のもと、環境改善活動を推進してきました。 その活動をシステムとして定着させ事業活動と環境負荷低減の両立を目指すべく、2023年12月にISO14001認証を取得しました。 今後は環境改善だけでなく、生産性向上も絡めた活動としてシステムを運用して参ります。
工場環境
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温湿度管理
場内天井に設置された自動湿度制御装置が微細なミストを噴射します。
これにより場内は自動的に加湿されて一定の湿度を保ち、製品の吸湿や静電気破壊を防ぎます。 -
コンタミネーション管理
外気処理空調設備により外気を取り込むことで場内を陽圧に保ち、外部からの異物の進入を防いでいます。 さらに、実装エリアへの侵入路には二重構造の連動自動ドアおよびエアーシャッターを設けています。
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ESD管理
(財)日本電子部品信頼センター(RCJ)が認証するESDコーディネーターが2名在籍しています。 ESDコーディネータは、組織内での開発・設計・製造・購買・管理・教育訓練・ 現場サービスにいたるESD管理システムを構築し、維持、管理する役割を果たします。
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部品保管
低湿度管理対応の部品保管庫を有し、半導体やプリント基板の吸湿を防ぎます。 恒温乾燥器により、ベーキング部品にも対応可能です。 また、リール部品は先入先出しができる専用保管棚を使用し、古い部品が残らない工夫をしています。
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電波法の遵守
三国東洋では電波を発する機器を製造しており、電波法を遵守する義務があります。 違法な電波を漏洩させないよう、電波を遮断できるシールドルーム内にて特性検査を実施し、法規に適合したもののみを製品化しています。 社会の秩序や個人の権利を保護するためにも、私たちは電波法の遵守を徹底しています。
電子作業指示システム
製品の製造にかかわるすべての作業には作業手順書が存在します。 各作業工程では作業場に作業手順書を掲示し、それを元に正しい作業が行われています。 しかし、特に手数の多い工程や注意ポイントの多い工程では、作業をしながら膨大な作業手順書を確認することは困難です。 三国東洋ではこのような作業工程に電子指示システムを導入しています。
導入工程
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DIP部品の手挿入工程
数十~百を超える部品を手作業で基板に実装します。 電子指示システムにより1点ずつ部品の写真、品番、実装位置、実装方向や注意事項を表示しヒューマンエラーを防ぎます。 経験の浅い作業者でも画面指示に従い間違いのない作業を行うことが出来ています。
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最終外観検査工程
検査の抜け漏れを防止するとともに、作業者間の検出能力のバラつきを抑えています。 不良検出だけでなく様々な問題への注意が必要となる最終検査者の負担を軽減するアシストツールとして活用されています。
手はんだ付け技術者の育成
ベテラン作業者の持つ高度な技術は会社にとってかけがえのない財産です。
特に手はんだ付け技術は、電子基板の組立において欠かすことのできないものです。
大切な技術を若手へ継承するために、社内に「はんだ付け道場」を開設し、若手技術者の育成を行っています。
社内認定制度を整備し、教育マニュアルに基づいた教育を行っています。
認定取得後は上級作業者による現場でのOJTによりさらなる技量の向上を図っています。
外部認定取得にも力を入れ、日本溶接協会のマイクロソルダリング技術資格の取得を推進しています。
マイクロソルダリング資格取得者数
インストラクタ (現場管理者・指導者) |
3名 |
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上級オペレータ (はんだ付け作業員) |
5名 |
インスペクタ (検査員) |
5名 |
実装工程管理技術者 (実装ライン管理者) |
1名 |
MT-STD
毎週、現場のリーダーが集まりMT-STD(三国スタンダード)という活動を行っています。
三国東洋は複数の取引先からの生産を受注しています。
各課でそれぞれの製品仕様に合わせて長年生産を続けていくうちに、同じ作業でも課によって基準がバラバラになっていきました。
良いところも悪いところも共有し、三国東洋としての共通の作業基準を作る。MT-STDはそのための活動です。
作業者の安全を守るための基準や作業認定の統一など様々な事柄について1つずつ、現状を確認し、話し合って基準を見直しています。
また、活動の中で定期的に工程パトロールを実施し、他部署の職場に対して外部からの視点で、決まりごとが守られているか?疑問点はないか?改善すべき点はあるか?をチェックしています。
パトロール後はそれぞれの結果を持ち寄り、情報を共有して改善点について話し合います。